もし、あなたのお店が、良いお客様に恵まれ、楽しく末永くご商売を続けたいとお考えなら、是非、これから紹介する本をお読みください。

 今回ご紹介する本の著者は、商業経営専門誌の取材者・編集者としておよそ4半世紀にわたって商業を見続けてきた笹井清範氏。
 この4半世紀で取材してきた事業者やお店は、日本を代表する大企業経営者から小さなまちの小さなお店の従業員まで、4000を超えるそうです。

 そこでは、従来のマーケティング理論を超えた“奇跡”にたびたび出会ってきた中で、その奇跡には『4つの共通点』があることに気づきました。

 「こうした奇跡の再現を、この本を手に取られたあなたと一緒に目指したい」。

 著者の笹井清範氏は、そんな想いからこの本を出版したそうです。

 『売れる人がやっているたった四つの繁盛の法則 「ありがとう」があふれる20の店の実践』

 

 では、著者の言う、その『4つの共通点』とはいったいどんなことでしょうか?

 その4つの共通点をお話しする前に、これからこの本の紹介を読み進めていく上で必要な予備知識として、マーケティングミックスについてお話しします。

 マーケティングミックスとは、マーケティングにおける実行計画のことを言います。
 つまり、市場調査をもとに計画を立て、対象顧客へのアプローチ方法を具体的に決定することです。
 ・製品(product)
 ・価格(price)
 ・立地・流通(place)
 ・宣伝(promotion)
 という4つの要素からなり、それらの頭文字をとって「4P」と呼ばれます。
 これらの4つの最適な組み合わせ(ミックス)を考えていくことから「マーケティングミックス」と言われています。

 しかし、このマーケティングミックスが提唱されたのは1960年代のこと。それから半世紀の間に、ビジネスを取り巻く環境は大きく変わりました。

 そこで、笹井清範氏は、従来の4Pとは異なる『新しい4P』を提案しています。

 笹井清範氏の言う『新しい4P』と、従来の『4P』との違いとは、
・製品(product) → 物語豊かな商品(story-rich product)
・価格(price)  → 哲学・理念(philosophy)
・立地・流通(place) → 約束・絆(promise)
・宣伝(promotion) → 個性・人柄(personality)

つまり、
・あなたが生涯をかけて大切にしたいと思える『哲学・理念(philosophy)』を、
・『物語豊かな商品(story-rich product)』として売り場に並べ、
・そこに『あなたの個性・人柄(personality)』を添えて提供することで、
・お客様との約束・絆(promise)は太くなっていく
ということなのです。

 実は、先にお話しした4つの共通点とは、この『新しい4P』のことです。

 この本では、著者が出会った4000人を超える商人たちから20人を厳選して、『新しい4P』を実践したことで彼らが起こした、奇跡の商いを紹介しています。
 この20人には、『新しい4P』を実践してきた、それぞれ違ったストーリーがあります。

 その中の1つを簡単に紹介します。
 コロナ禍で、2か月の休業を余儀なくされたあるお店では、緊急事態宣言が解除されて店舗が再開したとき、多くの店舗でお客様と店舗スタッフがあたたかい声を掛け合い、再開を喜び合う場面が見られたといいます。
 このような場面が見られたのは、社員・生産者・お客様といった、お店と関わる人たちへの約束を誠実に実行して絆を育む、その実践を欠かさず行ってきた結果と言えます。

 是非、この本で、その20人が起こした奇跡の商いのストーリーをお読みください。
 この本を読んだあと、「私もこんな商売をやってみたい」と感じた方には、きっとヒントになることがあると思います。

 是非、出来そうなこと、小さなことを見つけて実践を始めてみてください。

 では、この本との出会いが、あなたの末永いご商売の発展のきっかけになることを願っています。

『売れる人がやっているたった四つの繁盛の法則 「ありがとう」があふれる20の店の実践 』
 笹井清範 著
(下のリンクをクリックすると新しいタブでアマゾンの紹介ページが開きます。)


 ・紙の本          1760円 https://amzn.to/49nqfbf
 ・電子書籍(Amazon kindle)   1725円 https://amzn.to/4bNBfQy