『天声人語』の中で特に注目していただきたいのは、最初の1文目です
このパートは、読者に読むきっかけを与える大切なパートです。
例えば、最初の1文目で有名なのは川端康成著の『雪国』です
その最初の1文目は「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」でしたよね。
さすが「文豪」の1人と称された、一流の小説家です。
この1文目は、「さて、これからどんな話が始まるのだろう?」と、読み手の好奇心をくすぐります。
余談ですが、小説の1行目だけを集めた書籍まであるぐらいですから。
『小説の1行目』 小説の1行目研究会編 https://amzn.to/4aoNy7A
※古い本ですので中古本になります。ご興味のある方は、ぜひお読みください。
以前、このようなことを聞いたことがあります
これは以前、文章作りのセミナーで聴いた、ある映画監督のお話です(映画監督のお名前は忘れました)。
読まれる文章作りでも大切なことなので、ここで紹介いたします。
『冒頭の5分を面白く見せることが出来れば、次のCMまでの15分間を見てくれるといいます。最初にお客さんの頭をガツンとたたいてつかんでおく必要があり・・・』
この、“最初にお客さんの頭をガツンとたたく”冒頭5分が、文章で言えば最初の1文目になります。
『天声人語』の執筆者も、このことを頭に入れて作っているように、私は思うのです。
例えば、前回でも紹介した令和8年1月14日の天声人語の最初の1行目は
“「ついたあだ名は『番組つぶしの久米』」”です。
いかがですか
久米宏さんと言えば、歌番組の司会や報道番組のニュースキャスターとして大人気だったと記憶している人も多いはず。
「えっ? あの久米宏さんが『番組つぶしの久米』と呼ばれていたってどういうこと?」と、好奇心を掻き立てられた方もいらっしゃるのでは。
以後、残りの5つの段落で、歌番組の司会やニュース番組のキャスターとして大活躍した久米宏さんのエピソードが続きます。
今回、天声人語から気付かされたこと
それは、文章は最初が肝心だということです。
これが私が手書きをしてみてわかった「『天声人語』のヒミツ その2」です。
先に紹介した、ある映画監督のお話しのように、文章の始まりにこだわると、後に続く文章が気になって読んでくれるようになります。
これから文章を作る際には、最初の1文目は、読み手の興味を惹くように考えてくださいね。



