前回の記事でご紹介した小冊子では、読みやすい親切な文章の作り方についてお話ししています。
【5月21日の記事】これから起業する方でホームページを作る予定の方へ。お役立ち小冊子のお知らせです。
この小冊子の中で、一文を短くすることで読みやすい親切な文章になります、とお話ししています。
ですが、一文を短くすればそれで全てOKというわけではありません。
実は、いくら一文を短くしても、読みづらい・不親切な文章になってしまうことがあります。
そんな読みづらい・不親切な文章のために、
・読み手に文章の意味を理解するための努力を強いてしまったり、
・あなたが伝えたいこととは違う解釈を与えてしまう
こともあるのです。
一見して読みやすそうな短い一文でも、あなたが伝えたいことが読み手に違う解釈をされて伝わってしまったら・・・残念ですよね。
例えば、こんな文はどうでしょうか。
例) 「お金ばかりかかる外食は、好きでない」
この文の「お金ばかりかかる外食」では、読み手によって二通りの意味に解釈されてしまいます。
①「外食のうち、お金ばかりかかるものは」(※一部の外食でしかお金がかからない)
②「外食は全てお金ばかりかかるが、その外食は」(※すべての外食でお金がかかる)そこで、書き手が伝えたいことが読み手に違う解釈をされないように、このように表現を変える必要があります。
①の意味(※一部の外食でしかお金がかからない)なら 「外食のうちお金のかかるものは、好きでない」
②の意味(※すべての外食でお金がかかる)なら 「外食はお金ばかりかかるので、好きでない」このように表現を変えてやれば、書き手の伝えたいことがしっかりと伝わるので、二通りの意味が発生することがなくなります。
『わかりやすい文章を書く全技術100(大久保 進 著)』から【039 二通りの意味に解釈できないようにする】より要約して引用しました。
この『わかりやすい文章を書く全技術100(大久保 進 著)』には、引用した例の他にも、読みづらい文を読みやすくする例が紹介されています。
例えば、
・主語と述語の位置
・修飾語について(修飾語と被修飾語の位置や並べる順番など)
・読点「、」の打ち方
・言葉の順番 語順
・助詞 接続助詞 副詞の使い方
などです。
他にも、読みやすい文章を作る上で知っておきたいことが、たくさん紹介されています。
第1章の『「わかりやすい文」を書く』で、全技術100のうち半分の50が、文章を読みやすくする文法などの解説にあてられています。
しかも、各項目の中には『具体例』や『悪い例』『良い例』『まとめ』も紹介されているので、大変理解しやすい解説書です。
特に、文章初心者様におすすめしたい1冊です。
文章を書き上げたあとに行う『推敲』の際に、ご活用ください。
わかりやすい文章を書く全技術100 これ1冊で、文章技術を完全網羅!
大久保 進 著 クールメディア出版
電子書籍(amazon kindle)のみ 99円(令和6年5月22日現在)
※私が読んでみたところ、タイトルに嘘はありません。この価格でこの内容、かなりお得な一冊だと言えます。